横浜市都筑区の株式会社ケービーエスが、初代アクア(DAA-NHP10)の左リヤクォーターの、後輪の前のへこみを、引き出し板金で直しました。リヤクォーター(リヤフェンダー)は取り替えず、元のパネルを残しています。へこみのすぐ前にある左リヤドアの角も直し、2枚をトヨタのカラー番号1F7のシルバーメタリックで塗りました。割れていた左後ろのホイールキャップは、新しいものに替えています。

傷がいくつかの場所に分かれていると、全部を同じように直すのか、場所ごとに手のかけ方を変えるのか、判断に迷いやすいところです。このアクアでは、お預かりのときに、直す範囲のご要望をいただきました。左後ろのドアとクォーター、ホイールキャップは直し、左フロントフェンダーの小さなへこみは直さずに磨いてほしい、というものです。このページでは、直すと決めた左後ろの修理をご紹介します。お見積りのページでは、傷の写真といっしょに、直さなくてよい所のご希望も書き添えていただけます。代車が要りそうなときも、そのページの代車の欄に印を付けるだけで伝わります。
修理前と修理後|初代アクアのドアの角と後輪の前
左の写真が修理前、右の写真が修理後です。2枚とも、左リヤドアの後ろの下から後輪の前までを、横の近い位置から写しています。修理前の写真の白い粒は水滴で、緑のテープは傷の位置の印です。


修理後の写真では、ドアの角のつぶれも、クォーターの筋のようなへこみと擦り傷も見当たらず、ホイールキャップも新しいものに替わっています。左後ろの斜めから見た姿は、ページ後半の「修理完成」の段に載せています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種 | トヨタ アクア(初代・ハイブリッド車・乗車定員5人) |
| 型式 | DAA-NHP10(初代)/原動機の型式 1NZ-1LM・総排気量 1.49L(車検証)/エンジン 1NZ-FXE(コーションプレート) |
| 初度登録 | 平成30年7月(車検証) |
| カラー | 1F7(シルバーメタリック)。車体のコーションプレートの COLOR 欄で確認 |
| ご相談 | ホームページを見てご依頼(保険を使わない自費の修理) |
| 損傷箇所 | 左リヤドアの後ろの下の角(縁のつぶれ・塗装のはがれ・擦り傷)/左リヤクォーターの後輪の前(横向きの筋のようなへこみ・擦り傷)/左後ろのホイールキャップ(擦り傷・穴の縁の割れ) |
| パネルごとの直し方 | 左リヤクォーター:交換なしの引き出し板金(へこみの筋に沿って溶接した点を、スライドハンマーで外へ引く)→ パテ → サフェーサー/左リヤドア:交換なし・後ろの下の角にパテ → サフェーサー |
| ホイールキャップ | 左後ろの1個を取り寄せて交換 |
| 塗装の前に外した部品 | 左リヤドアの外側の取っ手/クォーターに付く左のテールランプ |
| 塗装範囲(1F7) | 左リヤクォーター全体(給油口のフタは付けたまま)/左リヤドア1枚 |
| 塗らなかった所 | 左フロントドア・リヤバンパー・バックドア(ブースではビニールで覆ったまま) |
| お客様のご要望 | 左フロントフェンダー(前輪の後ろ)の小さなへこみは直さずに、磨いてほしい(このページでは、直した左後ろだけを紹介) |
| 主な工程 | 傷の記録 → 引き出し板金 → 取っ手とテールランプの取り外し・パテ → サフェーサー(研いだ範囲のまわりを紙で覆う) → 塗装ブースで2枚だけを出す養生 → 1F7で塗装 → 部品の取り付けとホイールキャップの交換 → 診断機での確認 |
| 修理後の確認 | 診断機のトヨタ用の自動検索で、画面に見えている範囲に赤(異常)の箱なし |
ご相談の前に|どこまで直すかと、費用の決まり方
直す範囲 どこまで直すかは、見積りの段階でご希望をうかがって決めます。元の状態に近づけたい方も、この先どれくらい乗るかで手のかけ方を決めたい方もいて、求めるものは持ち主ごとに違います。このアクアのように、場所ごとに直し方を変える決め方もできます。この考え方は、代表メッセージで取り上げています。見積りの中身がどう変わるかは、記事「見積もりだけお願いできますか?費用はかかりますか?」で説明しています。
交換か修理か 左リヤクォーターと左リヤドアは、2枚とも交換せずに、元のパネルを残して直しました。クォーターのへこみを表から引いた様子は、このあとの「引き出し板金」の段の写真で見られます。割れていた左後ろのホイールキャップは、1枚を新しいものにしています。交換寄りになる傷みの目安なら、板金で直すか交換になるかは、どこで分かれるのですか?が参考になります。
費用 金額は、部品代、へこみを戻す板金の手間、どこまで塗るかの3つで変わります。このアクアでは、割れたホイールキャップを取り寄せて替え、クォーターのへこみを引き出しました。塗ったのは、左リヤドアと左リヤクォーターの2枚です。工場ごとの金額の差について、同じキズなのに、お店で見積もりが倍も違うのはなぜですか?という記事に、そのわけを書いています。通常の見積りは無料です。外から見えない所まで確かめるために部品を外す必要があるときは、その費用を先にご説明し、ご了承を得てから進めます。
保険を使うとき 保険を使う修理も、自費の修理もご相談いただけます。進み方の違いは、保険を使う修理と自費の修理のちがいで説明しています。
お預かりの日数 日数は、取り寄せる部品がそろう時期と、板金・下地・塗装の工程の数で変わります。どのくらいかかるかは、実車を見てからお伝えします。どんなことで日数が延びるのかは、車の修理期間の目安は、どれくらいですか?が参考になります。
ご相談は、写真3枚から始められます。アクアの車全体、傷に寄った1枚、それに車検証です。後輪のまわりの傷は、タイヤの高さまでしゃがんで横から写すと、へこみの筋がはっきり写ります。代車がいるときは、お見積りのページの「修理のあいだの代車(レンタカー)も相談したい」の欄に印を付けてお送りください。見積りのお返事と合わせて、乗れる車のこともお知らせします。
修理のあいだの車のことも、修理と同じ窓口でご相談いただけます。このアクアでも、お預かりのときに、修理が長くなるようなら代車がほしいというご相談をいただきました。代車が要るときは、ケービーエスの勝田レンタカーにある、わナンバーの200台以上の車から空きを探します。自費の修理のときの代車の条件は、ご相談のときにご案内します。どの車をお出しできるかは、その時の空きや、保険の内容によって変わります。
ホームページを見てケービーエスへ|初代アクアを自費で
このアクアの持ち主は、ケービーエスのホームページをご覧になって、ご相談をくださいました。お預かりの前に見積りを済ませ、保険は使わず、自費でのご依頼でした。同じ初代アクアにお乗りなら、気になる所だけを直す見積りからでもご相談いただけます。
損傷確認|ドアの角のつぶれと、後輪の前のへこみ
お預かりのときに、傷の位置へ緑のテープを貼り、目盛りの付いた棒を立てて高さを写真に残しました。傷んでいたのは、左リヤドアの後ろの下の角と、すぐ後ろの左リヤクォーターの後輪の前です。ドアの角は縁がつぶれて塗装がはがれ、ドアの下のほうには細い横の擦り傷が入っていました。クォーターには、横向きの筋のようなへこみと擦り傷が続いています。左の写真が左側面の後ろ半分、右の写真がドアの角とクォーターの寄りです。


割れていた左後ろのホイールキャップは、このあとの「ホイールキャップ交換」の段に写真を載せています。
引き出し板金|リヤフェンダーは替えず、筋に沿って引く
左リヤクォーターは取り替えずに、へこんだ所を表から引き出して形を戻しました。まず、後輪の前の下の塗装を広く研ぎ落とし、へこみの筋に沿って、小さな点を横一列に溶接しています。その点にスライドハンマー(棒に付いたおもりを滑らせ、その勢いで引く道具)の先を当て、沈んだ所を外へ引き出しました。表から引いて戻すので、クォーターを車体から切り離さずに、元のパネルのまま直せます。

2代目のアクアで、同じ左リヤドアとクォーターのへこみを直した例は、交換せずに板金塗装した2代目アクアの事例にあります。
部品の脱着|取っ手とテールランプは、外したまま塗装へ
塗装の前に、左リヤドアの外側の取っ手(ドアを開けるときに握る部品)と、クォーターに付く左のテールランプを外しました。取っ手のくぼみの奥や、ランプが収まるクォーターの縁が、部品に隠れずに見える状態になります。この2つは、外したまま色をのせる工程へ進めています。左の写真は取っ手とランプを外した左側面、右の写真はランプを外したあとの穴を後ろから見たところです。


同じような損傷でお困りですか?☎ 045-592-1040LINEで相談見積りを相談
パテ処理|クォーターとドアの角、2か所だけ埋める
引き出したクォーターの面は、まわりへ段をつけて研ぎ、パテ(へこみを埋めて、形を整える材料)を付けてから研ぎました。クリーム色に見えるのがパテです。入れたのは、クォーターの前の下から後輪のアーチ(タイヤを囲む弧の部分)の前にかけてと、左リヤドアの後ろの下の角の2か所です。面の細かな凹凸をならし、色をのせる前に元の形へ近づけるための作業です。


サフェーサー塗装|パテと元の塗装の境目をそろえる
パテを研いだあと、クォーターは研いだ範囲の外側を紙とテープで覆いました。この覆う作業がマスキング(色を付けない所を紙やテープで覆うこと)です。そのうえでサフェーサー(色の下に入れる下地の塗料)を吹き、パテと元の塗装を、境目ごとグレーの下地で覆っています。このグレーの層が、上にのせる銀色の土台になります。左の写真が吹く前、右の写真が吹き終えた所です。


ドアの角の小さなパテには、サフェーサーを丸く入れました。


塗装準備|給油口のフタは付けたまま、2枚を区切る
塗装ブース(ほこりを抑えて色をのせるための部屋)に入れると、車全体をビニールで覆い、左リヤドアと左リヤクォーターだけを外に出しました。窓のまわり、屋根の縁、テールランプを外した穴、後輪のアーチの縁、リヤバンパーとの境目を、テープで区切っています。給油口のフタは付けたままで、クォーターと一緒に色をのせました。クォーターの下のほうに見える灰色は、前の工程のサフェーサーです。

塗装|カラー番号1F7のシルバーメタリックで2枚
左リヤドアと左リヤクォーターは、同じブースで続けて、カラー番号1F7のシルバーメタリックに塗りました。1F7は、車体のコーションプレート(型式や色番号が記された銘板)のCOLOR欄にある番号です。一般に、メタリックの色は、塗料に混ぜた細かな粒の向きで、見る角度による明るさが変わります。そのしくみは、直したところだけ色が違って見えるのは、なぜですか?で説明しています。

左リヤドアの色は、傷のあった後ろの下から、取っ手のくぼみ、前の縁まで、1枚通してのせました。

ホイールキャップ交換|割れた1枚だけを取り寄せる
左後ろのホイールキャップ(鉄のホイールにかぶせるカバー)は、表に擦り傷が入り、穴の縁が割れて欠けていました。キャップは直さずに、同じ形のものを1枚取り寄せて付け替えています。左の写真が外す前の割れ、右の写真が袋に入った新しいキャップ(左)と外した元のキャップ(右)です。


修理完成|後輪の前のへこみが見えなくなった左後ろ
塗装のあとは、取っ手とテールランプを戻し、新しいホイールキャップを付けました。左後ろの斜めから見ると、ドアの角からクォーターの後輪の前まで、へこみの筋や擦り傷は見当たりません。

電子診断|トヨタ用の自動検索で、見える範囲に赤なし
部品を付け終えると、診断機(車のコンピューターの状態を読み出す機械)をつなぎ、トヨタ用の自動検索で車を読み込みました。赤(「異常」)の箱は、画面に見えている範囲にはありません。画面の上の行に出ている「アクア」と「1NZ-FXE」は車名とエンジンの型式で、型式はコーションプレートのENGINE欄と同じです。

職人の想い|点で引いたクォーターと割れたキャップ
クォーターは取り替えずに、へこみの筋に沿って並べた溶接の点から引き戻しました。パテはクォーターの前とドアの角の2か所にとどめ、割れたホイールキャップは直さずに1枚だけ新しくしています。どう直すのか、費用や期間、修理中の車のことまで分かってはじめて、お客様は直し方を選べる。代表は、そう考えています。
修理中の代車|費用の出どころ3通りと、代車のアクアも
修理中に乗る車は、費用をどこが受け持つかで、3通りに分かれます。ご自身で払って借りる方法、もらい事故なら相手方の保険会社の支払いで借りる方法、代車特約ならご自身の保険会社の補償で借りる方法です。保険でまかなうときは、まず保険会社に「ケービーエスで借りたい」とひと言お伝えください。そのうえで、支払いの対象になるかと、車種・料金・期間をお確かめください。確かめる前でも、空き状況はご相談いただけます。保険会社への伝え方から車のお渡しまでは、代車を借りる3つの手順でご覧いただけます。
アクアと同じくらいの大きさの車なら、ケービーエスの勝田レンタカーに、令和7年式のアクア ハイブリッドがあります。ひと回り大きい新型のプリウスや、7人乗りのシエンタ ハイブリッド、軽のN-BOX カスタムも登録しています。アクアとプリウスの代車のことは、プリウスやアクアを代車で借りられますか?にまとめています。
当社ではレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しています。乗る人数や普段の使い方をお聞きして、空き状況を確認しながらご案内します。
ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わります。特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられませんので、まずはご相談ください。
勝田レンタカーの事故代車ラインナップ例




まとめ|クォーターは引き出し、キャップは交換
後輪の前のへこみは引き出し板金で戻し、角がつぶれたドアとあわせて1F7で塗り、割れたホイールキャップは新しくする。初代アクアの左後ろは、この3つで仕上げました。
ほかのトヨタ車の板金の例は、修理事例の一覧にそろっています。直す所と直さない所の決め方も含めて、写真はお見積りのページから送れます。そのページでは、修理のあいだの車のご相談にも印を付けられます。お気軽にお問い合わせください。
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修理のご相談
ホームページからのご依頼に感謝します
数ある工場のなかから当社をお選びいただき、ありがとうございました。初代アクアの後ろのへこみや、割れたホイールキャップ、修理中の代車まで、横浜市都筑区の株式会社ケービーエスへご相談ください。
よくある質問
- 初代アクアのリヤフェンダー(後輪の前)のへこみは、交換しないでどう直すのですか?
- 交換しない直し方には、へこんだ所を表から引き出して形を戻す板金があります。今回の初代アクア(NHP10)では、研ぎ落とした所に、へこみの筋に沿って小さな点を溶接し、スライドハンマーの先を当てて外へ引きました。クォーターは取り替えずに残し、引いたあとはパテとサフェーサーで面を整えて、1F7で塗っています。へこみの場所や深さによっては、交換になることもあります。
- アクアのホイールキャップが1枚だけ割れたとき、その1枚だけ取り替えられますか?
- 1枚だけの取り替えも、ご相談いただけます。今回のアクアでは、穴の縁が割れた左後ろのキャップを1枚取り寄せ、ドアとクォーターの修理とあわせて付け替えました。
- 初代アクアの修理を自費でお願いするとき、金額と預ける日数はどう決まりますか?
- 部品と板金の手間、塗る範囲で金額が決まり、日数はそこに部品のそろう時期が加わります。今回のアクアでは、クォーターの引き出しと、ドア・クォーター2枚の塗装に加えて、割れたホイールキャップを1枚取り寄せて替えました。お持ちの車の見込みは、実車を拝見してからお知らせします。通常の見積りは無料です。
- アクアの修理に保険は使えますか?自費のときと何が違いますか?
- 保険の内容や事故の状況しだいで、使える場合があります。直し方と仕上がりは、保険を使っても自費でも同じです。違うのは、着工の前に保険会社のご担当者と確認する工程が入るかどうかです。今回のアクアは、保険を使わない自費の修理でした。
- アクアを修理に預けているあいだ、乗る車はどうすればいいですか?
- ケービーエスの勝田レンタカーで、修理のあいだに乗る車をご相談いただけます。相手方の保険会社(もらい事故)や、ご自身の代車特約を使うときは、保険会社へ先に「ケービーエスで借りたい」とお伝えください。支払いの対象になるかや車種・料金・期間は、ご契約や保険会社の判断によります。保険会社に確かめているあいだも、空き状況はお調べします。このアクアのお客様からも、修理が長引くときの車について、お預かりの際にご相談がありました。
- 修理中の代車は借りられますか?
- ご相談いただけます。当社はレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しており、乗る人数や普段の使い方をお聞きしてご案内します。ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わるため、特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられません。