横浜市都筑区の株式会社ケービーエスで、運転席側の車体の下にサビが出た日産 ノート e-POWER(E13型)を、パネルを交換せずに直しました。右サイドシルの前寄りと下の面、右フロントフェンダーの後ろ下に出たサビを塗装ごと削り落として鉄板を出し、フェンダーは車から外して仕上げています。
サイドシルは、ドアの下を前後に通る細長い部分です。サビが集まっていたのは、その前の端と、前輪のうしろでフェンダーの後ろ下が重なる合わせ目のまわりでした。合わせ目をはさんだ2か所(サイドシルの前の端とフェンダーの後ろ下)はスライドハンマーで引き出して形を整え、薄いパテとサフェーサーを重ねてから、カラー番号K23のシルバーで塗っています。部品を戻したあとは、診断機の画面でもシステムの状態を確かめました。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種 | 日産 ノート e-POWER(E13型) |
| 型式 | 6AA-E13(原動機 HR12-EM47・車検証の備考に「ハイブリッド車」・乗車定員5人) |
| 登録 | 令和4年3月(初度登録) |
| カラー | K23(シルバー)=車体のコーションプレートの COLOR/TRIM の欄 |
| ご依頼 | ホームページを見てご依頼(ケービーエスの配送ドライバーがお引き取り) |
| 損傷箇所 | 右側(運転席側):右サイドシルの前寄りと下の面/右フロントフェンダーの後ろ下(サイドシルとの合わせ目)のサビと塗装のはがれ |
| 修理方法 | パネルは交換せず、サビと塗装を削って鉄板を出す → サイドシルの前の端とフェンダーの後ろ下はスライドハンマーで引き出し板金 → 薄くパテ → サフェーサー → 塗装 |
| 外した部品 | 右フロントフェンダー・右ヘッドランプ(フロントバンパーは右側をゆるめて作業) |
| 塗装 | K23:右サイドシル=車体の上で(ドアはビニールで覆う)/右フロントフェンダー=車から外して塗装ブースのスタンドで |
| 修理後の確認 | 診断機でシステムトポロジーの画面を表示(見えている範囲に赤の「異常」の箱なし) |
| 工程 | お引き取り → サビの場所の記録 → サビ落とし(鉄板を出す) → 引き出し板金 → サイドシルの下の面の研ぎ → フェンダーとヘッドランプの取り外し・パテ → マスキング → サフェーサー → 塗装 → 組み付け → 診断機で確認 |
e-POWERのノートをお預けいただくあいだの移動手段についても、ご相談ください。新型プリウスやヤリスクロスのハイブリッド、7人乗りのフリード e:HEVなども、勝田レンタカーのレンタカー登録(わナンバー)の車両200台以上に含まれます。お預かりの日数の見込みとあわせて、その時に空いている車をお知らせします。
ホームページを見てケービーエスへ|直し方はおまかせのご依頼
このノートは、ケービーエスのホームページを見て当社を選んでくださったお客様のお車です。ノートの入庫は、当社の配送ドライバーによるお引き取りでした。お引き取りのチェックシートでも、車検証の有無からETCカードの抜き忘れまで、ドライバーが確かめる欄のそれぞれに印が付いています。
お預かり証のご要望の欄に書かれていたのは、サビが取れて、きれいに直ればそれでよい、という内容でした。作業内容の欄は、直し方を当社にまかせてよいという記入で、場所は運転席側の車体の下、ドアの下のあたりとあります。リサイクルパーツの利用の欄も、可に丸が付いていました。
実際の修理では、パネルは交換せず、今ある鉄板のサビを削り落としてから形と下地を作り直し、塗り直しています。
サビの場所|サイドシルの前の端と、フェンダーとの合わせ目
お預かりしたのは、シルバーのノート e-POWER です。サビが出ていたのは車の右側、運転席側の下のほうで、傷を確かめた所には緑のテープが貼られています。右前から見た全体が左の写真、右フロントドアの下から前輪までを横から写したのが右の写真で、ドアの下のサイドシルと、前輪のうしろの合わせ目にテープがあります。


近づくと、傷み方がよく分かります。左の写真は合わせ目の寄りで、サイドシルの前の端と、フェンダーの後ろ下が重なるふちに茶色いサビが浮き、サイドシルの前寄りの下のほうは塗装がはがれています。右の写真は低い位置からサイドシルの下の縁を写したもので、縁に沿って塗装がはがれ、茶色い点のようなサビが前後に並んでいました。


サビ落とし|塗装ごと削って、鉄板を出す
作業は、車をジャッキで持ち上げてから始めました。サビは、表に見えている茶色い所だけでなく、塗装の下にまで広がっていることがあります。このノートでも、サイドシルの前の端とフェンダーの後ろ下は、サビと一緒にまわりの塗装も削り落とし、銀色の鉄板が見えるところまで落としています。写真では、合わせ目の左がサイドシルの前の端、右がフェンダーの後ろ下です。

引き出し板金|スライドハンマーで合わせ目の2か所を引く
鉄板を出した2か所は、スライドハンマーで引き出して形を整えました。スライドハンマーは、棒の先を鉄板に付け、棒にはめた重いおもりを手元の側へ打ちつけて、その反動で鉄板を外へ引く道具です。左の写真では、ハンマーの先を合わせ目の後ろ側にあるサイドシルの前の端に、右の写真では、合わせ目の前側にあるフェンダーの後ろ下に当てています。


研ぎ|サイドシルの下の面を、前後に長く鉄板まで
サイドシルの下の面は、縁に沿ってサビの点が並んでいた所です。上と下に緑のテープを貼って範囲を区切り、そのあいだを前後に長く研いで、こちらも鉄板を出しました。研いだ所と残した塗装の境目は、段をつけてなだらかに落としてあります。写真の左下に見えているのは後輪で、右側の車体の下を低い位置からのぞいた角度です。

分解|フェンダーとヘッドランプを外し、バンパーの右側をゆるめる
次に、右フロントフェンダーと右ヘッドランプを車から外し、フロントバンパーは右側をゆるめて車体から離しました。フェンダーがなくなると、エンジンルームの横から前輪のまわりまでが開き、フェンダーの後ろ下の角は車から離れた1枚の部品として、サイドシルの前の端は車体の側で、それぞれ手を入れられるようになります。

パテ|外したフェンダーの角と、車体側のサイドシルに薄く
パテは、削って形を整えた所に薄く付けています。外したフェンダーは壁に掛け、後ろ下の角にクリーム色のパテ。車体の側では、サイドシルの前の端と下の面にパテが入りました。下の写真は、外したフェンダーの後ろ下の角、サイドシルの前の端、サイドシルの下の面の順です。



マスキング|ドアの下の縁で区切り、フェンダーは修理した所だけ出す
下地を吹く前に、塗らない所を覆います。左の写真のサイドシルは、ドアの下の縁に緑のテープを貼り、ドアの側と床に近い下の側を紙で覆って、サイドシルの面だけを出しました。右の写真はスタンドに立てたフェンダーで、上の部分を紙で包み、パテを付けた後ろ下だけを外に出しています。


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サフェーサー|削った範囲を、明るいグレーの下地に
その上に吹いたのがサフェーサーです。パテと鉄板の上にのせる下地で、このあと重ねる色の土台になります。左の写真のサイドシルも、右の写真のフェンダーの後ろ下も、外に出しておいた範囲が、つやのない明るいグレーに変わりました。


塗装|K23のシルバーを、車体の上とスタンドの上で
色は、コーションプレート(車体に付いた銘板)の COLOR/TRIM の欄にあるK23のシルバーです。塗装ブースでは、2つの部分を別々の置き方で塗りました。左の写真はサイドシルで、ドアは透明なビニールで包み、ドアの下の縁の緑のテープを境にして、車体の上で塗っています。右の写真は、同じブースのスタンドに立てた、車から外したフロントフェンダーです。


塗装後|サイドシルの前の端から、フェンダーの付く面まで
塗り終えたサイドシルは、ブースの照明を映すつやに変わりました。左の写真はサイドシルを斜めから、右の写真は前の端のまわりで、フェンダーが付く奥の面まで同じ色がのっています。ドアの側はビニールで覆われたままで、塗っていません。


車から外したフェンダーも、同じブースのスタンドの上で塗り上がりました。写っている面は、前輪のアーチから後ろ下の角まで、ブースの照明を映すつやになっています。

組み付け|フェンダーとヘッドランプを元の位置へ
塗装のあとは、外していた右フロントフェンダーと右ヘッドランプを車に戻し、ゆるめていたフロントバンパーの右側も元の位置に戻しています。右前から見ると、ヘッドランプからフェンダー、前輪のアーチまで、部品がそれぞれの位置に収まっています。

修理後|サビの出ていた合わせ目と、サイドシル
左の写真は、お預かりのときに茶色いサビが浮いていた、サイドシルの前の端とフェンダーの後ろ下の合わせ目です。茶色いサビの色はなくなり、2枚のパネルが同じシルバーで並んでいます。右の写真は低い位置から見たサイドシルで、面に工場の照明が映り込んでいます。


診断機|e-POWERのノートのシステムを一覧で
診断機をつないだのは、フェンダーとヘッドランプを戻し終えてからです。写真の画面は「システムと機能」の中の「システムトポロジー」で、上の行には選んだ車種として「ノート e-POWER/オーラ」「HE13」が並んでいます。
この画面で見えている範囲の箱は、凡例で「正常」を表す緑と、「構成されていません」の灰色だけで、「異常」の赤はありません。お預かり証の確認欄でも、お預かりの時点のチェックランプ(警告灯)は「無」に印が付いていました。ケービーエスは、関東運輸局の認証(第2-5680号)を受けた自動車特定整備事業の工場です。

職人の技|サビを鉄板まで削り、隠れる角まで手を入れる段取り
サビ落としから診断機まで、写真でたどれる手間を6つに分けて挙げます。
① 茶色い所だけでなく、まわりの塗装ごと サイドシルの前の端とフェンダーの後ろ下は、サビとまわりの塗装を削って鉄板を出し、サイドシルの下の面はテープで区切った範囲を前後に長く研いでいます(サビ落とし・研ぎの写真)。
② 合わせ目の両側を引き出す スライドハンマーの先を、合わせ目の後ろ側のサイドシルと、前側のフェンダーに当てて、2か所を引き出しています(引き出し板金の写真)。
③ 削って引いてから、外す サビ落としと引き出しはフェンダーを付けたまま済ませ、そのあとでフェンダーとヘッドランプを外し、バンパーの右側をゆるめて、フェンダーの後ろ下の角を車から離しています(引き出し板金・分解の写真)。
④ パテは修理した所に薄く フェンダーの角、サイドシルの前の端と下の面の、削った所にパテを付けています(パテの写真)。
⑤ 区切りはドアの下の縁で サイドシルはドアの下の縁にテープを貼って区切り、ドアはビニールで覆って塗らずに残しました。フェンダーは修理した後ろ下だけを出して下地を入れています(マスキング・サフェーサー・塗装の写真)。
⑥ フェンダーはスタンドで、最後は診断機で 外したフェンダーは塗装ブースのスタンドに立てて塗り、組み付けのあとは診断機でシステムの一覧を表示しています(塗装・診断機の写真)。
職人の想い|ふだん目に入らない下の縁だからこそ
運転席側のサイドシルの下の縁は、乗り降りのときにもあまり目に入らない場所です。このノートでは、そこに出たサビを鉄板の色が出るまで削り、フェンダーは部品ごと外して、後ろ下の角まで下地を作ってから色をのせました。サビが取れて、きれいに直れば、というご要望に、見えにくい所の手間でお応えしたいと考えています。
代車のご相談|ノートのお預かり中に乗れる車
今回のノートは、乗車定員5人のハイブリッド車です。勝田レンタカーには、同じハイブリッドの新型プリウスやヤリスクロス ハイブリッド4WDがあり、乗る人数が多いときの7人乗りのフリード e:HEV、セダンのカムリ ハイブリッドもそろえています。
当社ではレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しています。乗る人数や普段の使い方をお聞きして、空き状況を確認しながらご案内します。
ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わります。特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられませんので、まずはご相談ください。
勝田レンタカー|ハイブリッドの代車の例




まとめ|運転席側の下のサビを、パネルを替えずに
今回のノート e-POWER は、右サイドシルの前寄りと下の面、右フロントフェンダーの後ろ下に出たサビを、塗装ごと削って鉄板を出し、合わせ目の2か所を引き出し板金で整えてから、薄いパテ、サフェーサー、K23のシルバーの順に仕上げた事例です。フェンダーは車から外して、後ろ下の角まで下地を入れ、ブースのスタンドで塗りました。
サイドシルやフェンダーの下の縁は、ふだん目に入りにくく、気づいたときにはサビが浮いていることもあります。ケービーエスでは、サビの場所と広がりを拝見して、どこまで削るか、どの部品を外して作業するかをご説明しています。
直し方をまだ決めていない段階でも構いません。お気軽にお問い合わせください。
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修理のご相談
ホームページからのご依頼に感謝します
数ある工場のなかから当社をお選びいただき、ありがとうございました。ノートの車体の下に出たサビや塗装のはがれ、修理中の代車まで、横浜市都筑区の株式会社ケービーエスへご相談ください。
よくある質問
- ノートのサイドシルにサビが出たら、交換になりますか?
- サビの広がり方によって変わります。今回のノート(E13型)は、パネルを交換せず、右サイドシルの前寄りと下の面のサビを塗装ごと削って鉄板を出し、前の端はスライドハンマーで引き出したうえで、パテ、サフェーサー、塗装の順に仕上げました。どこまで削るか、交換が必要かどうかは、お車を拝見してからご説明します。
- フェンダーとサイドシルの合わせ目のサビは、フェンダーを外して直しますか?
- このノートでは、合わせ目のサビ落としと引き出しはフェンダーを付けたまま行い、そのあとで右フロントフェンダーと右ヘッドランプを外し、フロントバンパーの右側をゆるめました。外したフェンダーは後ろ下の角にパテを付け、塗装ブースではスタンドに立てて塗っています。部品を外すかどうかは、サビの位置と範囲を見て決めます。
- ノート e-POWER の板金塗装のあと、診断機で確認しますか?
- 今回のノートでは、組み付けを終えたあとに診断機をつなぎ、「ノート e-POWER/オーラ」「HE13」を選んだシステムトポロジーの画面で、見えている範囲の箱が緑と灰色だけで赤(異常)がないことを確かめています。確認する内容は、車と修理の中身によって変わります。
- サビの直し方が分からないので、おまかせで頼んでもいいですか?
- はい、ご相談ください。このノートでも、お預かり証の作業内容の欄は、おまかせでよいという記入でした。今回はサビの場所を確かめたうえで、パネルを交換せず、削る、引き出す、パテ、サフェーサー、塗装の順で直しています。進め方はお車ごとに変わるため、拝見してからご説明します。
- 修理中の代車は借りられますか?
- ご相談いただけます。当社はレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しており、乗る人数や普段の使い方をお聞きしてご案内します。ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わるため、特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられません。