直したところだけ色が違って見えるのは、なぜですか?

直したところだけ色が違って見えることは、実際にあります。理由は、同じ色番号でも塗料の色に幅があること、年数で車体の色が変わること、光の当たり方で見え方が変わることの三つです。
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同じ色番号で塗ったのに、なぜ色が違って見えるのですか?
見え方に差が出る原因は、塗料そのものよりも「色の幅」「経年変化」「光の当たり方」の三つにあります。
どれか一つだけということは少なく、三つが重なって差として目に入ることがほとんどです。
車のボディカラーには、メーカーごとにカラー番号(色を識別するための番号)が決められています。ただし同じ番号であっても、生産された年や工場、塗られたラインによって色味にわずかな幅が出ます。塗料メーカーの側も、一つの番号に対して複数の配合データを用意しているのが普通です。
つまり、番号どおりに作った塗料をそのまま吹き付ければ合う、という単純な話ではありません。実際の車体の色を見ながら、塗料の配合を少しずつ調整していく作業が要ります。この作業を調色(ちょうしょく)と呼びます。
メタリックやパールは、どうして合わせるのが難しいのですか?
塗料に入っている粒の並び方が、塗り方によって変わってしまうからです。
メタリックにはアルミの細かい粒が、パールには光を反射する粒が混ぜてあります。この粒がきれいに寝ているか、少し立っているかで、同じ塗料でも明るく見えたり、深く沈んで見えたりします。粒の向きは、吹き付ける距離、空気の圧力、塗り重ねる回数といった条件で変わります。
そのため、色を作ったあとに試し板(テストピース)へ実際に吹き付け、車体に当てて確認します。ここで差が出れば、配合と吹き方を直してもう一度作り直します。車体に塗ってしまってからでは戻せないので、この確認には時間をかけます。
光の当たり方で見え方が変わるというのは本当ですか?
本当です。同じ車でも、屋内の照明の下と晴れた屋外とでは、色の見え方が変わります。
とくにメタリックは、正面から見たときと斜めから見たときで明るさが変わる性質があります。曇りの日には気にならなかった差が、直射日光の下で角度を変えた瞬間に見える、ということも起こります。反対に、屋内では見えていた差が外では分からなくなることもあります。
当社では屋内の照明だけで判断せず、外の自然光でも確認します。お客様に見ていただくときも、できるだけ明るい屋外で、少し離れた位置と近い位置の両方から、角度を変えて見ていただくようにしています。
年数による色あせも、違って見える原因のひとつです。くわしくは10年乗った車を塗ると、そこだけ新しく見えませんか?でご説明しています。
| 見え方 | 主な理由 | 当社の向き合い方 |
|---|---|---|
| 明るさが違って見える | メタリックの粒の向きが塗り方で変わる | 試し板で吹き方まで合わせてから車体を塗る |
| 白っぽく、または黄色く見える | 年数による色あせ・くすみ | 今の車体の色に合わせて配合を調整する |
| 角度によって差が出る | 光の反射の仕方が面ごとに違う | 屋内の照明と屋外の自然光の両方で確認する |
| 境目に線が見える | 色の切り替わりが1か所に集中している | 隣の面へ薄く広げ、境目をなじませる |
色が違って見えるときの主な理由
当社では、色をどのように合わせているのですか?
カラー番号を調べたうえで、実際の車の色に合わせて配合を調整し、試し板で確認してから塗ります。
当社には塗装ブースが2基あります。サイマ式は輸入車用、クリタ工業製は国産車用として使い分けています。塗料の種類や乾燥のさせ方が国産車と輸入車では異なるため、環境を分けたほうが仕上がりが安定するからです。
また、直したパネルの中だけで色を止めず、隣り合う面へ向かって薄く広げていく塗り方をすることがあります。色の切り替わりが一本の線として出るのを避けるためで、どこまで塗るかは損傷の位置と色によって変わります。
それでも差が残ってしまうことはありますか?
あります。年数の経った塗装、白のパール、キャンディー系の色は、差が残りやすい部類です。
10年近く紫外線を浴びた塗装は、新品の塗料とは別の色になっています。パールやキャンディーのように色を何層も重ねて作る塗装は、重ねる回数がわずかに違うだけで見え方が変わります。さらに、鉄板のパネルと樹脂のバンパーでは下地が違うため、光の返り方も微妙に変わります。
当社では、合わせにくいと分かっている色については、作業を始める前にその旨をお伝えするようにしています。仕上がってから説明するより、先にお伝えしたほうが、お客様に選んでいただく余地が残るからです。
となりの面まで塗る理由は、くわしくはとなりのドアまで塗ると言われるのは、どういうときですか?でご説明しています。
引き渡しのあとで気になったときは、見てもらえますか?
拝見します。気になった時点でご連絡ください。
見え方の問題なのか、塗装の状態によるものなのかは、実際に車を見ないと分かりません。明るい場所で、どの角度から、どのように見えるのかを、お客様と一緒に確認させていただきます。
当社は横浜市都筑区勝田町で2004年から鈑金塗装を行っています。塗装ブースは2基、フレーム修正機も備えています。ご相談は045-592-1040、またはホームページのお問い合わせからお願いします。
気になったときの見方とご連絡の仕方は、くわしくはお引き渡しのとき、仕上がりはどこを確認すればいいですか?でご説明しています。
この記事の写真は、実際にお預かりしたハリアーです
当社でお預かりしたハリアーです。ここでは、上のご説明を裏づける例としてご覧ください。1台ごとの修理の中身は、修理事例のページでご覧いただけます。


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よくあるご質問
色が合っていないので塗り直してほしい、と言ってもいいですか?
おっしゃっていただいて構いません。まず実車を明るい場所で一緒に確認し、塗装の状態によるものか、光の当たり方による見え方かを見極めます。そのうえで、どう対応できるかをご説明します。
色を見てもらう前に、洗車していったほうがいいですか?
汚れやホコリが乗っていると色が沈んで見えるため、可能であれば洗った状態のほうが判断しやすくなります。難しい場合は当社で軽く汚れを落としてから確認します。
自分の車のカラー番号は、どこを見れば分かりますか?
多くの車は、エンジンルーム内やドアの開口部に貼られた金属またはシールのプレートに記載されています。表示の場所と書き方はメーカーによって異なるため、分からないときは当社でお調べします。
中古で買った車で、前に別の店で塗られている場合はどうなりますか?
前に塗られた色に合わせることになります。メーカーの塗装とは色味がずれていることがあるため、その面の実際の色を見て配合を調整します。範囲によっては塗る面が広がることもあります。
修理の前に、色の相談だけすることはできますか?
できます。実車を拝見すれば、合わせやすい色か、差が残りやすい色かの見当をお伝えできます。実車を見ないと金額はお答えできませんので、ご来店またはご相談の予約をお願いします。