横浜市都筑区の株式会社ケービーエスで、日産 NV200バネット バンの左後ろの角のへこみを、交換せずにチェーンで引いて直しました。リヤバンパーと左右のバンパーサポート、左のテールランプは新しい部品に替えています。押し込まれていたのは、左リヤクォーター(リヤフェンダーとも呼ぶ、後輪のまわりから後ろの角までの外板)の下の角と、テールランプの付く所です。ほかに左前・右後ろ・バックドアの傷も直し、左リヤクォーターとあわせた4か所をカラー番号QM1の白で塗りました。型式はDBF-VM20、車検証の用途は「貨物」の2人乗りのバンです。

傷が一か所ではないと、どこから手を付けて、どこまで直すのかが見えにくくなります。このNV200バネットは、左後ろの角のほかに、左前と右後ろ、バックドアにも傷がありました。いちばん目立ったのは左のテールランプの下の角で、白い角がへこみ、黒い擦れが残っていました。
修理前と修理後|NV200バネットの左リヤクォーター
左の写真が修理前、右の写真が修理後です。2枚とも左後ろの斜めから、後輪とテールランプ、バックドアの端が入るように写しています。修理前の写真では、テールランプの下の白い角に、黒い擦れと傷の印のテープが見えます。


修理後の写真では、角のへこみと黒い擦れが消え、新しいテールランプとリヤバンパーが付いています。修理前は屋外の日なた、修理後は工場の中で写したため、白の見え方が少し違います。外からは小さく見えたへこみの奥の傷みは、下の「分解点検」の段の写真で見られます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種 | 日産 NV200バネット バン(車検証の用途は貨物・乗車定員2人・最大積載量600kg) |
| 型式 | DBF-VM20/原動機 HR16(1.59L・ガソリン)(車検証) |
| 初度登録 | 令和2年11月(車検証) |
| カラー | QM1(白)。番号はコーションプレート(車体の銘板)で確認 |
| 損傷箇所 | 左リヤの角:左リヤクォーターの下の角とテールランプの取付け部の押し込み、リヤバンパーの角の擦れ、左テールランプの透明な部分の線のような傷/右リヤクォーター:後輪のアーチの後ろの擦り傷/左フロントフェンダー:前バンパーとの境目の下のへこみと傷/バックドア:下側の傷 |
| パネルごとの直し方 | 引き出し板金・パテ・塗装:左リヤクォーター(下の角)/交換せずに直して塗装:右リヤクォーター・左フロントフェンダー・バックドア/交換:リヤバンパー・リヤバンパーサポート左右・左テールランプ/外して単体で塗装:白い樹脂部品 |
| 取り寄せた部品 | リヤバンパー/リヤバンパーサポート 左右/左テールランプ/バックドアのエンブレム 2点(NV200・VANETTE) |
| 塗装範囲 | カラー番号QM1で:左リヤクォーター・右リヤクォーター・バックドア(1枚全体)・左フロントフェンダー(車に付けたまま)。ほかに、外した樹脂の部品1つを単体で塗装。左右のスライドドアと左フロントドアは境目でマスキングし、塗っていない |
| 主な工程 | 傷の印と高さの記録 → バンパーとランプを外して奥を確認 → 左前と右後ろの傷を研ぐ → 左リヤの角をチェーンで引く → 研ぎとパテ → 塗装ブースでのマスキングと塗装 → 部品の交換と組み付け → 診断機での確認 |
| 修理後の確認 | 診断機で読み取った8つの装置(画面の表示はIC・BCM・ECM・IPDM・TCM・ABS・EPS・SRS)は、写っている範囲ではすべて緑(正常)の表示 |
ご相談の前に|引いて直すか替えるか、費用と日数
車は、毎日の暮らしや仕事を支えるものです。どのように直すのか、費用と期間の見通し、修理のあいだの車のこと。それらが分かってから選んでいただくことが、代表メッセージで伝えている考えです。
交換か修理か このバネットで新しい部品にしたのは、リヤバンパーと左右のバンパーサポート、左のテールランプです。押し込まれた左リヤクォーターの角はパネルを残し、チェーンで引いて形を戻しました。一般に、リヤクォーターは車体と一体に溶接された外板のことが多く、替えるには古いパネルを切り取って新しいパネルを溶接する作業になります。直すか替えるかの目安は、板金と交換の分かれ目の解説にあります。
費用 費用は、取り替える部品、板金で直す手間、塗る枚数で変わります。この車では、リヤまわりの部品とテールランプを取り寄せ、左後ろの角を引いて直し、パネル4枚と樹脂の部品1つを塗りました。金額に差が出るわけは、同じキズで見積もりが倍も違う理由にまとめています。通常の見積りは無料です。バンパーやランプを外して奥まで調べるなど、通常の見積りの範囲を超える作業が要るときは、先に費用をご説明してから進めます。
お預かりの日数 日数を大きく左右するのは、取り寄せる部品の届く時期と、引いて直す工程や塗る枚数です。実車を拝見し、部品の入荷の見込みが立った段階で、目安をお伝えします。部品待ちの考え方は、部品の入荷を待つときの目安で取り上げています。
保険を使うとき 保険を使う修理も、自費の修理もご相談いただけます。進み方の違いは、保険を使う修理と自費の修理のちがいで説明しています。
見積りのご相談は、車の全体・傷のアップ・車検証の3枚の写真があれば始められます。傷のアップにテールランプも一緒に写っていると、へこんだ位置が伝わりやすくなります。奥の傷みは、実車でランプを外して確かめます。
修理のあいだに荷物を積める車が要るときも、あわせてご相談ください。貸し出せるのは、ケービーエスの勝田レンタカーが持つ200台以上のわナンバーの車です。お出しできる車は、その時の空きや、保険の内容によって変わります。
損傷確認|左後ろの角のほか、左前・右後ろ・バックドア
修理の前に、傷んだ所には緑のテープで印を付けました。目盛りの付いた棒を車の横に立て、傷の高さも写真に残しています。いちばん傷みが大きいのは左後ろの角で、テールランプの下の白い角がへこんでいました。

右リヤクォーターには、後輪のアーチ(タイヤを囲む弧の部分)の後ろに横向きの擦り傷がありました。左フロントフェンダーには、前バンパーとの境目の下にへこみがあります。バックドアにも、下側に傷の印が付いていました。下の写真は、左後ろの角の寄り、右リヤクォーター、左フロントフェンダーの順です。



分解点検|バンパーとランプを外して見えた奥の押し込み
まず、リヤバンパーと左のテールランプを外して、外からは見えない奥を確かめました。ランプが付いていたくぼみの奥では、鉄板がしわのように押し込まれています。外から見えたへこみよりも、傷みは奥まで届いていました。左の写真が外したあとの角、右の写真がランプの取付け部の奥の寄りです。


前バンパーと左のヘッドランプ、右のテールランプも、このあとの作業のために外しています。
下地処理|左前と右後ろは、傷のまわりだけを研ぐ
左フロントフェンダーと右リヤクォーターは、傷の入った所の塗装を研ぎました。研いで下を出したのは傷のまわりだけで、パネル全体の塗装ははがしていません。研いだ面が、色をのせる前の下地になります。左の写真が左フロントフェンダー、右の写真が右リヤクォーターです。


同じような損傷でお困りですか?☎ 045-592-1040LINEで相談見積りを相談
引き出し板金|左リヤの角を、交換せずチェーンで引く
左後ろの押し込まれた角は、取り替えずに引き出して形を戻しました。角の下の縁をクランプ(はさんでつかむ金具)でつかみ、チェーンをつないで後ろへ引いています。引く力をかけているのは、オレンジ色のレバー式の巻き上げ機です。レバーを動かした分だけチェーンを巻き取るので、力を少しずつ加えられます。


バックドアとリヤクォーターを交換せずに板金で直した日産のバンの例は、キャラバン スーパーロングの事例にあります。
パテ処理|引いた角を研ぎ、下の角の面をパテで整える
引いたあとは、角のまわりの塗装を研ぎました。灰色に見えるのが、その研いだ跡です。そのうえで、ランプの下の角にパテ(細かな凹凸を埋めて面をつくる下地材)を付けています。パテは、固まったあとに研いで形を整え、まわりの面とつなげる材料です。研いだあとが左の写真、パテを付けたところが右の写真で、バックドアの下側にも研いだ跡が見えます。


塗装準備|ランプや取っ手を外し、となりのドアを覆う
塗装は塗装ブース(ほこりを嫌う塗装のための、仕切られた部屋)で行いました。テールランプやバックドアの取っ手、NV200・VANETTEのバッジは外し、NISSANのエンブレムは付けたままテープで覆っています。
塗らない所に塗料がかからないよう、ビニールや紙、テープで覆う作業がマスキングです。左右のスライドドアと左フロントドアは、塗るパネルとの境目でマスキングし、色をのせていません。となりのパネルまで塗るかどうかは、一般に面のつながり方や色の種類で決まります。くわしくは、となりのドアまで塗ると言われるのは、どういうときですか?で説明しています。下の写真は、バックドアと左リヤクォーターの、塗る前の様子です。

塗装|カラー番号QM1の白でパネル4枚、部品は単体で
塗った色は、カラー番号QM1の白です。番号は、車体に付いた銘板(コーションプレート)の「カラー」の欄で読み取りました。車に付けたまま塗ったのは、左右のリヤクォーターとバックドア、左フロントフェンダーの4枚です。バックドアは、傷の印があった下側だけでなく、1枚全体に色をのせています。

弓なりの白い樹脂部品は、車体から外してスタンドに載せ、単体で塗りました。下の写真は、右リヤクォーター、左フロントフェンダー、その部品の順で、どれも塗り終えたところです。右リヤクォーターと左フロントフェンダーの写真では、となりのドアがビニールで覆われたままです。



部品交換|リヤバンパーとサポート、左テールランプ
リヤバンパーと左右のリヤバンパーサポート(バンパーの端を車体に留める受けの部品)は、取り寄せた部品に替えました。ほかに、左のテールランプと、バックドアのエンブレム2点も取り寄せています。外した元のサポートには、黒い汚れが付いていました。元の左テールランプには、透明な部分に線のような傷が入っています。左の写真は上の2本が元のサポート、下の2本が新しいサポートで、右の写真は左が元のランプ、右が新しいランプです。


部品の組み付け|新しいバンパーの後ろ姿と左前・右後ろ
部品を組み付けたあと、工場の中で写した後ろ姿です。新しいリヤバンパーと左のテールランプ、付け直した右のテールランプが付き、バックドアの下側の傷も見えなくなっています。NV200・VANETTEのバッジは、この写真ではまだ付けていません。

左フロントフェンダーのまわりと、右リヤクォーターのまわりも、組み付けたあとに写しています。


電子診断|組み付けのあと、各システムの表示を読む
最後に、診断機(車のコンピューターに記録された情報を読む機械)をつなぎました。画面に並ぶ箱のうち、写っている範囲では緑(正常)が8つで、赤(異常)の箱はありません。灰色の箱はこの車に付いていない装置の印、左の白い「OBD」は診断機をつないだ口を表しています。

職人の想い|元のリヤクォーターを残して、角を戻す
ランプの奥までしわのように押し込まれた角でも、元のリヤクォーターを残し、レバーで少しずつ巻き取るチェーンで引いて戻しました。新しいテールランプとバンパーは、その戻した角に組み付けています。車の種類や作りもふまえて直し方を決めるのが、代表の考えです。
修理中の代車|荷物を積むバンの代わりも、ご相談を
このNV200バネットは、車検証の用途が「貨物」の2人乗りのバンです。ケービーエスの勝田レンタカーには、荷室の広いハイエース スーパーGL(令和7年式・ディーゼルの4WD)があります。同じ日産の車では、セレナ e-POWERの4WD(E4)と、令和6年式のセレナ e-POWERも登録しています。人を乗せる車なら、3列シートのノア ハイブリッドもあります。荷物を積める代車については、仕事の車が壊れました。ハイエースは借りられますか?で紹介しています。
当社ではレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しています。乗る人数や普段の使い方をお聞きして、空き状況を確認しながらご案内します。
ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わります。特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられませんので、まずはご相談ください。
勝田レンタカーの事故代車ラインナップ例




ハイエース スーパーGL 4WDディーゼル(令和7年式)を見る
まとめ|NV200バネット バン、角の板金と部品交換
このNV200バネット バンは、左後ろの角を引いて戻し、リヤバンパーと左のテールランプを替えて、QM1の白で4枚を塗った事例です。
荷物を積むバンの修理も、お見積りのページで写真を受け付けています。ほかの修理の様子は、板金塗装の修理事例の一覧でご覧いただけます。お気軽にお問い合わせください。
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修理のご相談
よくある質問
- NV200バネットの後ろの角がへこみました。リヤクォーターは交換になりますか?
- 交換せずに直せる場合があります。今回のNV200バネット バンでは、押し込まれた左リヤクォーターの角をチェーンで引き出し、研いでパテで整えてから塗りました。取り替えたのは、リヤバンパーと左右のサポート、左のテールランプです。
- NV200バネットのテールランプに線のような傷が入りました。ランプも取り替えますか?
- 傷み方によっては取り替えます。今回は、透明な部分に線のような傷があった左のテールランプを、取り寄せたランプに替えました。右のテールランプは、右リヤクォーターを塗る前に外し、元のものを付け直しています。
- NV200バネットの修理で、傷のないスライドドアや前のドアまで塗りますか?
- 塗る場合も塗らない場合もあり、今回のNV200バネットでは塗っていません。左右のスライドドアと左フロントドアはビニールで覆い、縁にテープを貼って、色がかからないようにしました。どこまで塗るかは、面のつながり方や色の種類を見て決めます。
- NV200バネットのリヤまわりの修理は、費用と日数がどれくらいかかりますか?
- 部品をいくつ取り寄せるか、へこみを引いて戻す手間、色をのせる枚数で費用が変わり、日数は部品の入荷と工程の数で決まります。金額と日数は、どちらも実際に車を見てからお知らせします。今回はリヤまわりの部品と左のテールランプを取り寄せ、パネル4枚と樹脂の部品1つを塗りました。通常の見積りは無料です。
- NV200バネットのような貨物のバンでも、修理に保険は使えますか?
- 保険の内容や事故の状況しだいで、使える場合があります。自費での修理のご相談も承っています。どちらの場合も、替える部品と直す所を分けて、修理の中身をご説明します。
- 修理中の代車は借りられますか?
- ご相談いただけます。当社はレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しており、乗る人数や普段の使い方をお聞きしてご案内します。ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わるため、特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられません。