横浜市都筑区の株式会社ケービーエスで、日産セレナ(C26型)の左スライドドアを交換しました。塗る前の交換用ドアを一度車に取り付けて合わせ、外して塗装ブースのスタンドで塗ってから組み付けています。
お車は平成27年1月に初度登録された、8人乗りのセレナ(型式 DAA-HC26)で、車検証の備考には「ハイブリッド車」とあります。修理は保険を使って進め、お車の引き取りには当社の配送担当がうかがっています。スライドドアの両隣にあたる左フロントドアと左リヤクォーターも、同じ日に同じ塗装ブースで塗っています。
傷は左側面に集まっていました。スライドドアの下半分に白い線のようなキズが上下に2本走り、そのまわりの面は、映り込みが波打つほどへこんでいます。組み付けのあとは診断機をつなぎ、システムの一覧に赤の「異常」が出ていないことも画面で見ています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種 | 日産 セレナ(C26型・車検証の備考は「ハイブリッド車」) |
| 型式 | DAA-HC26(乗車定員8人) |
| 登録 | 平成27年1月(初度登録) |
| カラー | G41(車体は黒。コーションプレートとお預かり証で確認) |
| ご依頼 | 保険修理(引き取りは当社の配送担当) |
| 損傷箇所 | 左スライドドアの下半分(白い線のキズ2本と、そのまわりのへこみ)/フロント下ガーニッシュ(リップ)の左の角(お預かり証では「別途修理」) |
| 修理方法 | 左スライドドアを交換(塗る前の交換用ドアを一度車に付けて仮合わせ → 外して塗装ブースのスタンドで単体で塗装 → 元のドアとのあいだで部品を移し替えて組み付け) |
| 交換部品 | 左スライドドア(ガラスや取っ手の付いていない状態のドア) |
| 塗る前に外した部品 | 左テールランプ/スライドドアのレールのカバー/左フロントドアの外側の取っ手とモール |
| 塗装 | 交換用の左スライドドア(スタンドに立てて単体で)/左フロントドア・左リヤクォーター(車に付けたまま) |
| クリヤー | 日本ペイント nax イージス(3:1)グリフィスクリヤー(耐スリ傷タイプ) |
| 修理後の確認 | 診断機でシステムトポロジーを表示(緑の箱12・灰色の箱4・赤の「異常」なし) |
| 工程 | お引き取り → 傷の記録(緑のテープ・目盛りの棒) → 作業前の電装品の確認 → 2回目のお預かりで傷を撮り直し → テールランプとレールのカバーの取り外し → 交換用ドアの仮合わせ → 研ぎ・マスキング → 塗装(スタンドのドア/車に付いた前ドアとクォーター) → 部品の移し替え・組み付け → 完成 → 診断機 |
8人乗りのセレナをお預かりするあいだに乗る車も、修理と同じ窓口でご相談いただけます。勝田レンタカーが持つわナンバー(レンタカー登録)の車は200台以上で、同じ日産のセレナ e-POWERや、ノア・ヴォクシー・ステップワゴンといったミニバンも含まれています。どの車をご用意できるかは、その時の空き状況と、ご加入の保険の内容を見てからのご相談です。
お預かり|配送担当のお引き取りと、作業前のチェック
このセレナは、当社の配送担当がお引き取りにうかがってお預かりしました。お引き取りでは「配送ドライバー 板金修理車 引取り時チェックシート」に記入しながら確認を進め、ホイールのロックナットの欄は「無し」となっています。
作業前確認表では、集中ロック、スマートキー、ドアミラー、エアコン、ナビ、バックカメラ、各ドアのパワーウインドウ、エンジンチェックランプ、ワイパー、ライト類の項目に、どれも「OK」の丸があります。直す前の電装品の動きを書き残しておくための表で、特記事項の欄に書き込みはありませんでした。
お預かり証は2回分あり、2回目にお預かりしたときにも、外観と傷を撮り直しています。1回目のお預かり証では、リサイクルパーツ(中古部品)の利用の欄に「不可」の丸が付いていました。
損傷|スライドドアの下半分に、上下2本の線キズ
お引き取りの日は、傷の範囲の上と下に緑のテープを貼り、ドアの横に目盛りの付いた棒を立てて撮影しています。テープと棒が一緒に写っていると、傷の位置や高さを、あとから写真どうしで見比べやすくなります。
左の写真は左側面を真横から写したもので、車の前は画像の左です。スライドドアの下半分に、横に走る白い線のキズが2本あり、上の1本はドアの中ほどを横切るラインの上、もう1本はそのラインの下にあります。右の写真は同じドアの後ろ寄りを近くで見たところで、上のキズのまわりでは、映り込みが波のようにゆがんでいます。面がへこんでいるしるしです。


見出しの写真では、フロントバンパーの下に付くリップ(フロント下ガーニッシュ)の左の角にも、緑のテープが見えます。ここにも傷みがありましたが、お預かり証の作業内容では「別途修理」と書き分けられているため、この事例では左スライドドアまわりの作業をご紹介します。
撮り直し|2回目のお預かりで、線キズを近くから
2回目にお預かりした日にも、同じ傷を近くから撮り直しています。キズのそばには、白い小さなテープが貼られています。
左の写真は上の1本で、白い線のキズがドアの中ほどを斜めに横切り、そのまわりの映り込みに細かなうねりが出ています。右の写真は下の1本で、ドアの下のほうを横に走るキズに沿って、地面や壁の映り込みが大きく曲がっていました。


取り外し|テールランプと、スライドドアのレールのカバー
塗装の前には、塗る面のそばの部品を外しています。写真は左後ろの角で、左テールランプが外され、取り付け部には緑のテープを巻いた配線のコネクターだけが残っています。リヤクォーターの窓の下では、スライドドアの開け閉めに使うレールのカバーも外れていて、金属のレールが見えています。
部品を付けたまま紙やテープで覆う方法もありますが、外してから塗ると、部品のまわりのふちまで色がのり、組み付けたあとに塗った所との境目が見えにくくなります。

仮合わせ|塗る前の交換用ドアを、一度車に付ける
同じ日の写真では、左スライドドアのところに、つやのない交換用のドアが付いています。表面には線キズもへこみもなく、まだ色を塗る前の状態です。塗装に入る前に一度車へ取り付け、前ドアと並べた様子も写真に残しています。
左の写真は後ろ寄りから前へ向けて、右の写真は前ドアの横から後ろへ向けて撮ったもので、どちらも交換用のドアが車に付いています。前ドアの下のほうには、モールを外したあとの小さな穴が並んでいます。


塗装の準備|スタンドのドアと、車に付いたままの2枚
塗装の日、交換用のスライドドアは車から外し、塗装ブースの中のスタンドに立てました。ガラスも取っ手もまだ付いていない、ドア本体だけの状態です。
左リヤクォーターと左フロントドアは、車に付けたまま塗ります。車全体をビニールで包み、パネルのふちや窓のまわりに緑のテープを貼って、塗る面だけを外に出しました。前ドアは外側の取っ手を外し、残った穴を緑のテープでふさいでいます。スライドドアのなくなった開口部の側は、紙で覆っています。
下の写真は、スタンドに立てた交換用のスライドドア、左リヤクォーター、左フロントドアの順です。クォーターと前ドアは、もとのつやが消えるまで表面を細かく研いであり、交換用のドアもつやのない黒です。



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塗装|G41の黒に、耐スリ傷タイプのクリヤーを重ねる
塗った色の番号はG41です。車体に貼られたコーションプレート(型式や色の番号が書かれたラベル)の COLOR/TRIM の欄と、お預かり証のカラーNoの欄の両方に、同じ番号が書かれています。
色の上に重ねる透明の層、クリヤーには、日本ペイントのnax イージス(3:1)グリフィスクリヤーを使いました。日本ペイントの製品案内によると、特殊な耐スリ傷樹脂を使ったクリヤーで、かたい表面と修復効果によって細かなスリ傷から塗膜を守る耐スリ傷タイプとされています。左の写真がその缶と計量カップ、右の写真が塗り終えた左リヤクォーターです。研いでつやの消えていた面が、窓の下から後輪の上まで、ブースの照明を映すつやに変わりました。レールの通る帯の部分は、テープで覆ったままです。


左の写真は塗り終えた左フロントドアで、研いでいた面に深いつやが戻っています。右の写真は少し引いて撮ったもので、前ドアの奥に、スタンドの上で塗り終えたスライドドアが見えています。車に付いたままの前ドアと、車から離したスライドドアを、同じブースで塗ったことが分かる1枚です。


黒い車体は、塗った面にまわりの景色がそのまま映るぶん、塗り肌のざらつきやつやのむらがあると、映り込みの線が乱れて目に付きます。スタンドのスライドドアは、外側の面から窓枠、ドアの端まで同じつやで塗り上がり、ブースの照明が細長い光の帯になって映っています。

組み付け|2枚のスライドドアのあいだで、部品を移す
塗装のあとは組み付けです。左の写真では、車からスライドドアが外され、職人が開口部のそばで細長い黒い部品を手に持っています。前ドアはもう塗り終えていて、工場の中の景色が映り込んでいます。右の写真には、スライドドアが2枚並んでいます。手前のドアには内張りがなく、透明のシートが一部に付いた状態で、内側の真ん中は灰色、縁は黒です。奥のドアには、配線やスピーカーなどの部品が付いています。塗装した交換用のドアにはガラスも取っ手も付いていなかったので、ドアの中の部品は、2枚のドアのあいだで移し替えて組み付けました。


完成|左側面を、斜め前と斜め後ろから
部品を組み付けて、完成です。左の写真は左斜め前から、右の写真は左後ろから前へ向けて撮ったものです。右の写真では、前ドアから交換したスライドドア、同じ日に塗ったリヤクォーターまで、工場の天井や棚が続けて映り込んでいます。


診断機|仕上がったセレナを、システムトポロジーで確かめる
組み付けを終えたセレナには、診断機をつないでいます。開いているのは、各システムの箱を線でつないで示す「システムトポロジー」の画面で、上の行には自動検索で読み取った「セレナ」「C26」の文字が並んでいます。
緑・赤・灰色の意味は画面の上段に書かれており、それぞれ「正常」「異常」「構成されていません」です。BCM、ICC、SONAR、ECM、ABS、SRS など12の箱が緑、AV や AVM など4つが灰色で、赤の箱は1つもありませんでした。

職人の技|合わせてから塗り、外してから塗る
交換のドアまわりで、写真に残った作業の工夫は次の5つです。
① 交換用のドアは、塗る前に一度車へ つやのない交換用のスライドドアを車に取り付け、前ドアと並べた様子を撮っています(仮合わせの写真)。そのあと外してスタンドで塗り、組み付けました。
② 部品は外してから塗る 左テールランプとスライドドアのレールのカバー(取り外しの写真)、前ドアの外側の取っ手とモール(仮合わせと塗装の準備の写真)を外し、取っ手の穴はテープでふさいでから塗っています。
③ ドアは車から離して、スタンドで 交換用のスライドドアは、車に付いたままの前ドアやクォーターとは別に、ブースのスタンドの上で1枚だけで塗っています(塗装の写真)。
④ 車に付いたままのパネルは、包んで境を決める 左フロントドアと左リヤクォーターは、車全体をビニールで包み、パネルのふちに沿って緑のテープを貼り、開口部は紙で覆ってから塗っています(塗装の準備の写真)。
⑤ 部品を移し替え、最後は診断機で 2枚のスライドドアのあいだで部品を移して組み付け、仕上がったあとは診断機でシステムの一覧を表示して、赤の「異常」がないことを画面で見ています(組み付けと診断機の写真)。
職人の想い|取り替えたドアを、元の姿に戻すために
ドアを1枚取り替える修理は、色とつやがそろうだけでは終わらず、付けたときのすき間や、となりのパネルとの並びまで整って、ようやく元の姿に戻ります。このセレナでも、交換用のドアを塗る前に一度車へ合わせ、テールランプや前ドアの取っ手を外してから塗っています。
修理中の代車|8人乗りのセレナをお預かりするあいだに
今回のセレナは8人乗りのミニバンです。勝田レンタカーには、同じ日産のセレナ e-POWERとして令和6年式の8人乗りと令和7年式の4WD(E4)があり、トヨタのノア ハイブリッドやヴォクシー ハイブリッド、ホンダのステップワゴン e:HEV スパーダといったミニバンもそろえています。
当社ではレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しています。乗る人数や普段の使い方をお聞きして、空き状況を確認しながらご案内します。
ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わります。特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられませんので、まずはご相談ください。
勝田レンタカー|日産・トヨタ・ホンダのミニバンの代車の例





セレナ e-POWER 4WD(E4・令和7年式)の代車を見る
ステップワゴン e:HEV スパーダ(令和7年式)の代車を見る
まとめ|セレナの左スライドドアを、合わせてから塗って交換
今回のセレナ(C26)は、上下2本の線キズとへこみが入った左スライドドアを交換用のドアに取り替え、塗る前に一度車へ合わせてから、スタンドで単体でG41に塗った事例です。両隣の左フロントドアと左リヤクォーターも同じブースで塗り、2枚のドアのあいだで部品を移し替えて組み付け、最後は診断機で一覧を確かめました。
スライドドアのように大きなパネルを取り替えるときは、塗る作業と同じくらい、取り付けたときの並びが仕上がりを左右します。横浜市都筑区の株式会社ケービーエスでは、取り替える部品、外す部品、塗る範囲を、お車の傷を拝見したうえでご説明しています。
スライドドアの線キズやへこみも、保険を使った直し方のことも、まずは今の状態を見せてください。お気軽にお問い合わせください。
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よくある質問
- セレナのスライドドアの線キズとへこみは、板金と交換のどちらで直しますか?
- 傷の深さや広がり方によって変わります。今回の日産セレナ(C26)では、下半分に上下2本の線キズとへこみが入った左スライドドアを、交換用のドアに取り替えました。板金で直すか取り替えるかは、実際の傷を拝見してから決めます。保険を使う修理では、保険会社の確認が必要になる場合もあります。
- セレナのスライドドアを交換するとき、塗装はどこまでしますか?
- 今回のセレナ(C26)では、交換用の左スライドドアを塗装ブースのスタンドに立ててG41で塗り、両隣の左フロントドアと左リヤクォーターは車に付けたまま、同じ日に同じブースで塗りました。クリヤーは日本ペイントの nax イージス(3:1)グリフィスクリヤーです。どこまで塗るかは、お車を拝見してからご説明します。
- スライドドアを交換すると、ドアの中の部品や電装品はどうなりますか?
- 今回のセレナでは、ガラスや取っ手の付いていない交換用のドアを塗ったあと、元のドアとのあいだで配線やスピーカーなどの部品を移し替えて組み付けました。組み付けのあとは診断機でシステムの一覧を表示し、赤の「異常」の箱が1つもないことを確かめています。
- 保険を使って修理を頼むとき、車を引き取りに来てもらえますか?
- このセレナの保険修理では、当社の配送担当が引き取りにうかがい、引取り時チェックシートに記入しながらお車をお預かりしました。お引き取りにうかがえる場合がありますので、対応できる範囲はお電話でご確認ください。
- 修理中の代車は借りられますか?
- ご相談いただけます。当社はレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しており、乗る人数や普段の使い方をお聞きしてご案内します。ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わるため、特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられません。