外車の修理代が国産より高いと言われるのはなぜですか?

輸入車の修理代は、国産車より高くなりやすい傾向があります。部品の値段と取り寄せ、車体に使われる材質、色の合わせにくさ、電子装置の多さという4つが重なるためです。すべての輸入車が高いわけではありません。
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輸入車の修理代は、いつも国産より高いのですか?
いつも高いわけではありません。小さなキズを1か所直すだけであれば、国産車と大きく変わらないこともあります。
高くなりやすいのは、部品を交換する修理と、広い面を塗る修理です。この2つは輸入車ならではの事情がそのまま金額に出るためです。「輸入車だから高い」のではなく、「輸入車で高くなる条件にあてはまったから高い」と考えていただくのが実際に近いです。
当社(株式会社ケービーエス)には、ベンツ、フォルクスワーゲン、ランドローバーなど輸入車のご依頼もいただいています。実車を拝見しないと金額はお答えできませんが、どの条件にあてはまるかは、お見積りの段階でご説明できます。
部品の値段は、どうしてそんなに変わるのですか?
国内で流通している数が違うためです。国産車は同じ部品が国内に大量にあり、リサイクル部品も見つかりやすいのに対し、輸入車は流通量が少なく、選択肢そのものが限られます。
そのうえ、在庫が国内にない部品は取り寄せになります。国内の倉庫にあれば数日ですが、海外から取り寄せる場合は、そのぶん日数がかかります。
部品の入荷を待つ時間は、この後に加わるとお考えください。
| 項目 | 国産車で多い状況 | 輸入車で起きやすいこと |
|---|---|---|
| 部品の在庫 | 国内に多く、選択肢が広い | 国内在庫がなく、取り寄せになることがある |
| リサイクル部品 | 見つかりやすい | 流通量が少なく、見つからないことがある |
| 車体の材質 | 鋼板が中心 | アルミや高張力鋼板が使われている箇所がある |
| 色 | 国内で扱い慣れた色が多い | 調色に時間がかかる色がある |
| 電子装置 | 車種によって差がある | 運転支援の装置が多く付いていることがある |
国産車と輸入車で差が出やすいところ
車体の作りや材質で、手間はどう変わるのですか?
材質が変われば、直すのにかかる時間が変わります。
輸入車では、軽さを出すためにアルミが使われている箇所や、強度を高めた鋼板が使われている箇所があります。アルミは鉄板と性質が違い、同じように押して戻すことができません。強度の高い鋼板も、無理に力を加えると元の性能が保てなくなるため、部品ごとにメーカーが決めた方法に従う必要があります。
つまり、同じ大きさのへこみでも、何でできているパネルかによって、直せる範囲も時間も変わるということです。これは技術者の腕だけでは短縮できない部分です。
塗装の費用は、輸入車だと何が変わるのですか?
色をつくる手間と、塗る環境が変わります。
輸入車には、日本国内であまり扱わない色や、光の角度で見え方が変わる色が使われていることがあります。色番号が同じでも、年数による退色があるため、その車に合わせて色をつくる調色が必要です。慣れていない色ほど、確認の回数が増えます。
当社は塗装ブースを2基持ち、輸入車用にサイマ式、国産車用にクリタ工業のブースを使い分けています。塗料の性質や乾かし方は同じではないため、環境を分けておいたほうが安定するからです。設備を2基維持することは費用のかかることですが、輸入車の塗装で仕上がりを揃えるための備えとして持っています。
センサーやカメラが増えると、費用は上がりますか?
上がることがあります。取り外しと取り付けの手間が加わるほか、装置によっては取り付け後に位置を合わせる作業(エーミング)が必要になるためです。
当社は、自動車特定整備事業の認証工場(関東運輸局・認証番号 第2-5680号)で、認証の対象に電子制御装置整備を含んでいます(自動運行装置は対象外です)。ただし、どの車種のどの装置まで当社で対応できるかは、車と装置によって異なります。お車を拝見したうえで、当社で行う部分と、専門の業者やディーラーにお願いする部分を分けてご説明します。
この作業が必要かどうかは、見積書の段階で分かることが多いので、気になる場合は「エーミングは入っていますか」とお尋ねください。
作業の中身はバンパーにセンサーやカメラが付いていると、修理は変わりますか?でご説明しています。
輸入車の修理代を抑える方法はありますか?
方法はあります。ただし、値引きではなく、部品の選び方と直す範囲の決め方で変わります。
部品には、自動車メーカーの新品(純正部品)、取り外して再使用するリサイクル部品、他社がつくった社外部品があります。輸入車でも、車種や年式によってはリサイクル部品が見つかることがあります。社外部品は形の合い方や塗装ののり方が純正部品と同じとは限らないため、使う場合は違いを聞いてからお決めください。
また、今回直す範囲を絞る、気になる箇所をまとめて1回の入庫で行う、といったご相談も承っています。保険をお使いになる場合、どこまでが対象になるかはご契約の内容によって決まりますので、ご加入の保険会社にご確認ください。
| 部品の種類 | 特徴 | 注意すること |
|---|---|---|
| 純正部品(新品) | 形も塗装ののりも安定している | 輸入車では取り寄せに日数がかかることがある |
| リサイクル部品 | 費用を抑えられる場合がある | 輸入車は流通量が少なく、見つからないことがある |
| 社外部品 | 選択肢と価格の幅がある | 形の合い方や塗装ののり方が純正と同じとは限らない |
部品の選び方と、その考え方
この記事の写真は、実際にお預かりしたベンツです
当社でお預かりしたベンツです。ここでは、上のご説明を裏づける例としてご覧ください。1台ごとの修理の中身は、修理事例のページでご覧いただけます。


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修理にかかる日数は、損傷の範囲や部品の入荷状況によって変わります。実車を拝見したうえでご案内します。
よくあるご質問
輸入車でも、ディーラー以外で直して大丈夫ですか?
お車と損傷の内容によります。当社でも輸入車の鈑金塗装をお受けしていますが、車種や装置によっては専門の業者やディーラーにお願いしたほうがよい作業もあります。実車を拝見して、どこまで当社で行えるかをご説明します。
部品は本国からの取り寄せになりますか?どれくらいかかりますか?
国内の在庫があるかどうかで変わります。手配の状況が分かった時点でご連絡します。
輸入車の色は合わせにくいと聞きましたが、本当ですか?
扱い慣れていない色や、光の角度で見え方が変わる色は、調色の確認回数が増えます。同じ色番号でも年数による退色があるため、その車に合わせて色をつくります。仕上がりの見え方については、お見積りの段階で正直にご説明します。
中古部品を使えば、輸入車でも安くなりますか?
見つかれば費用を抑えられることがあります。ただし輸入車は流通量が少なく、探しても出てこない場合があります。探してみて、あるかどうかとその金額をご報告します。
修理のあと、警告灯が点いたままになりませんか?
取り外した装置は、元に戻したうえで作動を確認します。当社は電子制御装置整備を含む認証工場ですが、対応できる範囲は車種と装置によって異なります。当社で行う部分と外部にお願いする部分を、事前に分けてご説明します。