白いパールは3層で塗ると聞きました。修理で何が変わりますか?

白いパールは、白の下地の上にパールの層を重ね、その上からクリアを塗る三層構造です。修理では工程が増えるぶん、日数と費用が普通の白より増える傾向があり、色合わせも難しくなります。
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3層の白とは、どのような塗り方なのですか?
白い色の層、パールの層、クリアの層を順に重ねて仕上げる塗り方です。
一般的な単色やメタリックが「色+クリア」の二層で仕上がるのに対し、あいだにパールの層が入るぶん、工程が一つ増えます。
一層目は、白そのものを作る層です。ここで白の明るさや、わずかな青み・黄みの方向が決まります。二層目のパールは半透明で、光を受けて奥から白く光る粒を含んでいます。三層目のクリアは、艶を出して塗装面を守る役割です。
メーカーによって呼び方はさまざまですが、カタログで有料色として扱われている白の多くが、この構造です。上から見ると単なる白でも、光の下では奥行きのある白に見えるのはこのためです。
| 塗装の種類 | 層の構成 | 色を決める要素 |
|---|---|---|
| ソリッドの白 | 色+クリアの2層 | 塗料の配合 |
| メタリック | 色+クリアの2層 | 配合とアルミ粒の向き |
| 白いパール(3層) | 白+パール+クリアの3層 | 白の配合と、パールを重ねる枚数 |
塗り方の違い
なぜ3層の白は、色を合わせるのが難しいのですか?
パールの層は半透明なので、何枚重ねたかがそのまま見え方になるからです。
一枚多く重ねれば白がやわらかく深くなり、一枚少なければ下の白が強く出ます。同じ塗料を使っていても、この枚数の違いが色の差として現れます。しかも塗ってしまえば下の層は取り出せないため、途中でやり直しが利きません。
そこで、試し板(テストピース)に白を塗り、パールを一枚、二枚と重ねた見本を作って、実際の車体に当てて確かめます。何枚が合うかを決めてから、はじめて車体に塗り始めます。この確認の工程があるぶん、作業前の時間がかかります。
当社では塗装ブースを2基備え、輸入車用(サイマ式)と国産車用(クリタ工業製)で使い分けています。層を重ねる塗装は、乾かす時間や温度の管理が仕上がりに直結するため、環境を分けています。
修理の日数や費用は、普通の白と何が変わりますか?
工程が一つ増えるぶん、塗る手間・乾かす時間・塗料代が増えます。
実車を拝見しないと金額はお答えできませんが、同じ損傷なら三層の白のほうが手間はかかる、とお考えいただくのが実際に近い見方です。
日数についても、試し板を作る時間と、層ごとに乾かす時間が加わります。当社の目安としては、バンパー1本の交換・塗装で3〜5日、ドア1枚の板金塗装で4〜7日ですが、三層の白ではここから延びる場合があります。
なお、保険を使って修理される場合、三層であることは見積の内容に反映し、保険会社のご担当者に技術的なご説明をします。それが認められるかどうかは、ご契約の内容と保険会社の判断によりますので、ご加入の保険会社にご確認ください。
日数そのものは普通の白と大きくは変わりませんが、試し板を作る時間や層を重ねる時間が加わる場合があります。くわしくは車の修理期間の目安は、どれくらいですか?でご説明しています。
小さなキズでも、広い範囲を塗ることになりますか?
三層の白は、二層の色に比べて塗る範囲が広がりやすい塗装です。
二層の色であれば、パネルの途中で塗料を薄く広げて境目をなじませる方法が取りやすいのですが、パールの層は途中で薄くすると、その部分だけ白の見え方が変わってしまうことがあります。そのため、面の切れ目まで塗る、あるいは隣り合う面まで含めて塗る、という判断になりやすくなります。
範囲が広がると聞くと、余計に取られているのではと感じられるかもしれません。当社では、なぜその範囲になるのかを、色の構造と併せて先にご説明します。ご納得のうえで進めていただくためです。
塗る範囲の決まり方そのものはとなりのドアまで塗ると言われるのは、どういうときですか?でご説明しています。
自分の車が3層かどうかは、どこで分かりますか?
車体に貼られたカラー番号のプレートで判断します。ただし番号だけでは分かりにくい場合もあります。
多くの車では、エンジンルーム内やドアの開口部に、カラー番号が書かれたプレートやシールがあります。塗料メーカーの資料でその番号を調べると、三層かどうかが分かります。表示の場所や書き方はメーカーによって異なります。
ご自身で判断がつかない場合は、当社でお調べします。ご来店が難しい段階でも、番号をお伝えいただければ、三層かどうかの見当はお伝えできます。金額については、実車を拝見しないとお答えできません。
直したあと、白は黄ばんだり劣化したりしませんか?
塗装は年数とともに変化します。三層の白だけが特別に弱いということはありません。
白の塗装で色が変わって見える原因の多くは、白そのものではなく、いちばん上のクリア層が紫外線や汚れで傷むことにあります。艶が引けたり、細かいキズが積み重なったりすると、白がくすんで見えます。
当社では、キズが付きにくい性質を持つクリアを使う仕様もご用意しています。どの仕様が合うかは、車の使い方や保管の環境によって変わりますので、ご相談ください。塗ったあとの手入れの仕方についても、施工内容に応じてご案内します。
この記事の写真は、実際にお預かりしたレクサスNXです
当社でお預かりしたレクサスNXです。ここでは、上のご説明を裏づける例としてご覧ください。1台ごとの修理の中身は、修理事例のページでご覧いただけます。


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よくあるご質問
3層の白は、直すと高くなると考えておいたほうがいいですか?
同じ損傷であれば、工程と塗料が増えるぶん手間はかかります。ただし金額は損傷の大きさや部位で大きく変わるため、実車を拝見しないとお答えできません。お見積りの際にご説明します。
3層でも、パネルの一部だけを直すことはできますか?
損傷の位置と大きさによります。パールの層は途中で薄くすると見え方が変わることがあるため、面の切れ目まで塗る判断になりやすくなります。実車を見てご説明します。
メーカーによって、白いパールの呼び方は違いますか?
呼び方はメーカーごとに異なります。呼び名ではなく、カラー番号から塗料メーカーの資料を確認して、層の構成を調べます。当社でお調べできます。
試し板は、見せてもらえますか?
ご希望があればお見せします。実際に車体に当てて、どのくらい合っているかを一緒にご覧いただくこともできます。ご来店の際にお声がけください。
新車で買ったばかりの白でも、色は合いにくいのですか?
新しい車のほうが色あせが少なく、条件としては有利です。ただしパールの重ね枚数を合わせる工程は同じように必要で、そこは年式に関係なく手間がかかります。